6億円で購入のおもちゃ、活用できず無償譲渡へ

2013年03月12日 12:51

 大阪府は11日、府立大型児童館「ビッグバン」(堺市南区)が所有している江戸期から昭和期のおもちゃ約5万6100点を、国立民族学博物館(大阪府吹田市)に無償譲渡すると発表した。アディダス

 府が1993年に京都市在住の収集家から約6億1800万円で購入したおもちゃだが、昨年9月、府監査委員が「有効な活用がされているとは言い難い」と指摘していた。

 府によると、おもちゃは府の有形民俗文化財に指定されており、現存する国産のものとしては最も古い1860年代の万華鏡や、ブリキの馬車、セルロイドの人形などがある。adidas

 ただ、ビッグバンでは、展示が収蔵品の一部にとどまり、保存にも人件費や保全費など年約400万円がかかることから、府が譲渡先を探していた。

 府子育て支援課は「ビッグバンでの保存は限界があり、無償譲渡を決めた。国立民族学博物館には、研究用資料として活用してもらいたい」とし、同博物館の日高真吾准教授は「当時の社会状況がうかがえる素晴らしいコレクション。データベース化を進め、企画展なども開きたい」と話している。adidas スニーカー